ぎをん小森の思い

おいでやす。
ぎをん小森のある新橋通りは、伝統的な京の町家の保存地区です。紅柄(べんがら)格子、かわら屋根にすだれが美しい家並みはしっとりとした祗園情緒をたたえています。大戦後すぐにお茶屋として営業を始め、甘味処として現在の姿に形を変えた後も、ぎをん小森はこの建物とそれが醸し出す独特の雰囲気、そしておもてなしの心をずっと守り続けて来ました。

お出ししているものもこだわりとよく言われますが、当たり前のことをしていると思ってます。小豆は十勝の大納言。一日使う量だけ毎朝炊いています。わらびもちはわらび粉100パーセント。これも毎朝練って練って練って、つくっています。あんみつの葛は吉野葛で、注文をうけてからつくります。お抹茶は柳桜園さんの「綾の森」と決めています。

お越しいただいた皆様に祗園の風情と心づくしの甘味を味わっていただき、旅のお疲れを少しでも癒していただけたら何より幸いに存じます。
おおきに。 ごゆっくり。

ぎをん小森 おかみ 敬白

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